クールなサウンド Campfire Audio SOLARIS2020 イヤホンレビュー
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クールなサウンド Campfire Audio SOLARIS2020 イヤホンレビュー

こんにちは。ONZOスタッフの大橋です。今回は、Campfire Audioのフラッグシップモデルのイヤホンとなる「SOLARIS 2020」をレビューしていきたいと思います!

アメリカ発のイヤホンメーカー「Campfire Audio」

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「Campfire Audio」は、2015年立ち上げの比較的新しいアメリカのオーディオメーカーです。元々「ALO Audio」としてイヤホンのケーブルやポータブルアンプなどを製造していました。Campfire Audioの製品にもALO Audioのケーブルが付属しています。

ハンドメイドに拘り、その全ての製品は米オレゴン州ポートランドの工場にて職人によってつくられているそうです。職人たちが、各パーツを入念に吟味し、厳格な調整・試験を通してドライバーを選別することで、ぴったりと合う一組が完成していきます。

「ORION」、「VEGA」、「PORALIS」といったように、全てのイヤホンの名前が天体を由来としているのも印象的ですね。

最上位モデル「SOLARIS」は万能型だが個性が強い!

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そんな「Campfire Audio」のイヤホンの中で最も高級なモデルがこの「SOLARIS」です。元祖Solarisは2018年の末に発売されましたが、今回ご紹介するのは最新バージョンの2020年版となります。他にも「SOLARIS Special Edition」という限定生産のバージョンもあります。

音の傾向ですがとにかくカッコイイ音がします。一聴しただけで惚れてしまうこと間違いなしです!どの音域も分離して立体的に聴こえるし、音の密度も非常に高く、明瞭で解像度が高いです。Campfire Audioの製品の中で最も万能型のモデルといえるでしょう。

もちろん、特徴がないわけではありません。しっかりCampfire Audioらしい解像度が高く、タイトでスッキリしたサウンドに仕上がっています。

【本機の特徴】
・バランスのよいサウンド
・硬質でクールな音色
・密度のある音
【こんな人におすすめ】
・高域・中音域・低域の全部ほしい!どれも捨て難い!
・硬質でスッキリしたサウンドが好き
・解像度の高いイヤホンが好き

製品仕様

イヤホン筐体(フェイスプレート) 24金 フェイスプレート
イヤホン筐体(ボディ) ガンメタルPVD処理を施したアルミニウム筐体
ドライバー ハイブリッド型(1DD+3BA)
Low/Mid(ダイナミック型) x 1, Mid(BA) x 1, High(BA) x 2
周波数特性 5Hz - 20kHz
インピーダンス 10Ω(at 1kHz)
ケーブル導体 純銅銀メッキ導体
イヤホン端子 MMCX端子
入力端子 3.5mm ミニ端子

SOLARISに用いられている技術

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「SOLARIS 2020」にはいくつかのCampfire Audio独自の技術が用いられています。

・ソリッドボディ設計
それぞれのドライバーに最適化された内部パーツを、3Dプリンタ―で一つのパーツとして作成しています。これにより、内部のパーツが少なくなることで細かい音作りが可能となり、耐久性が向上しています。

・Tuned Acoustic Expansion Chamber(T.A.E.C)
従来のイヤホンは、ドライバーに音導管(サウンドチューブ)というものを使用することで、サウンドチューニングや音の伝達を行ってきました。一方で、この「T.A.E.C」という技術は、従来の音導管の代わりに、3Dプリンターで精密に形成したアコースティックチャンバー(空気室)を使用します。これにより、音導管内部で起こる共鳴などの問題を解決し、高域の周波数特性を改善。ドライバー本来のサウンドを、より正確に伝達可能となりました。

高級感のある大人なデザイン・コンパクトになった筐体

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元祖Solarisは比較的大きな筐体でだったのに対し、今作では20%サイズダウンし、装着しやすくなりました。また、金色のフェイスプレートで派手なデザインだったのが黒一色になり、高級感はそのままに落ち着いた大人っぽいデザインになりました。これだと外でも使いやすそうです。

サイズ感は他のCampfire AudioやShure製品よりは大きく、Empire EarsやUnique Melodyよりは小さいくらいでしょうか。私は装着感に関して不満を感じたことはありません。

付属品

・Super Smoky Cable

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今までのCampfire Audioのハイエンド製品は「Smoky Cable」を使っていましたが、今作は、Solaris2020のために新しく設計された「Super Smoky Cable」を使用しています。様々な太さの線材を編み込んだ導体により、伝導率が2倍近く上がっていおり、Campfire Audioの前身であるALO Audioのケーブルなので相性も抜群でしょう。軽量で取り回しのよいしなやかさと、スタイリッシュなスモーキーカラーにより、サウンドだけでなくすべての面でSolarisの力を最大限に引き出します。

・サスティナブルコルク・ジッパーケース

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ケースには新しい素材としてコルクを採用。9年に1度コルクオークの木から収穫できる樹皮を使用して、ポルトガルの小さな工房で作られているそうです。手触りがよく丈夫で環境に優しい素材を使用しています。裏地にはイヤホンの筐体を守るために、クッション性の高い厚手のフェイクウールが使われています。非常にビルドクオリティが高く、オーディオに興味のない私の周りの友人にもケースは高評価でした。このケースにSolarisを入れて持ち運ぶだけで、所有欲が満たされます。

・イヤーチップ(シリコン, フォーム, E-Type イヤーチップ)
シリコンイヤーチップとフォームイヤーチップがS,M,Lの3サイズ、そしてE-TypeイヤーチップはSM,SLサイズが加わってなんと5サイズもついてきます。これだけあれば、自分にぴったりなものが見つかりそうです。
他にも以下のような付属品が付いてきます。付属品だけでもそこそこな値段がしそうですね。

・Campfire Audio Lapel Pin(バッジ)
・Mesh IEM Bag(メッシュ生地のイヤホン・イヤーピースのケース)
・クリーニングツール
・保証書(1年間)

音質

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まずは各音域の音量バランスについてです。どこかの音域を強くするとどこかが弱くなってしまうし、かといってフラットだとどこか物足りない、といったところで、悩む方は多くいらっしゃると思うのですが、冒頭に述べたように、このイヤホンは低域も中音域も高域も迫力をもって強く聴こえてきます。よくよく聞いてみるとうまい具合に弱くする音域を作っているのが分かります。

全体のサウンドとしては、かなり中高音に寄ったチューニングがされています。そして、超低音と中低音はかなり抑えてあります。超高音(10kHz以上)も控えめです。 一聴したときにそこまで気にならない音域を削ることで(ウォームなサウンドが好きな人は別ですが)、どの音域にも満足のいくサウンドになっているのではないかと思います。

続いて、各音域の特徴について、詳しく見ていきたいと思います。

【低域】

中高音~高音の次に出ています。十分な量感で不足はありません。超低音はあまり鳴っていないので、浅く感じる人もいらっしゃるかもしれません。ただ、キレやアタック感は非常によく70~100Hzはよく出ているため、タイトなバスドラムとうねるようなベースを楽しむことができます。

【中音域】
全体としてかなり中高音に寄った音色になっており、中低域は抑えてあるのでスッキリとしたサウンドになっていますが、自然な音色とは言えないでしょう。ふくよかで温かいボーカル、深みのあるギターサウンドを味わいたい人、ナチュラルなサウンドを求めている人には不向きかもしれません。その代わり、中高音域が非常に近い距離で鳴っており、音の密度、解像度が非常に高いです。ハリのあるブライトなサウンドと言えるでしょう。ボーカルも近くで感じることができます。アタック感も強くなるので、ドラムやジャキジャキしたギターなどは気持ちよく聴くことができました。

【高域】
高域も中音域から繋がって強く出ています。これにより、解像度が高くなり、明瞭で派手なサウンドになります。他の音域と同じように固めの音色でキレがよいです。非常に解像度が高く明瞭であるため、このイヤホンに慣れてしまうと他のイヤホンを聴いた時に籠ったように聴こえてしまうかもしれません。ただ、刺さるようなことは全くありませんし、超高域(10kHz~)はあまり鳴っていませんでした。

【音場や分離感など】
音場は広くない方です。しかし、高音は伸びていくし分離感や立体感はしっかりあるので、窮屈な感じや平面的な印象は受けません。空間表現もきちんとできています。コンパクトな空間にたくさんの音が立体的に詰まっているイメージです。ジャンルについては、空気感や細かいニュアンスを大切にしたいJazzやクラシック、バラード調のPopsは向いていないように感じました。ロックやフュージョン、EDMなどは、楽しく聴けたのでおすすめです!

【イヤーチップについて】
イヤーチップはE-Type, シリコン,フォームの3タイプがあります。E-typeは最もバランスが良く、このレビューで書いた通りのイメージです。シリコンイヤーチップにすると高音がさらに強くなり少しキツいかなと感じましたが、高音好きの方にはおすすめです。言語化し辛い音色の変化もあったので、ぜひ試していただきたいです。フォームイヤーチップは装着感が良く、遮音性が上がりました。外で使う時におすすめです。高音と低音の音量が下がり音像が少しぼやけるというデメリットがありますが、このイヤホンの場合それでも丁度いい位です。

【DAPについて】
このイヤホンのインピーダンスがかなり小さいので、あまり再生機を選びません。再生機による音の変化もゼロではありませんが、少ない方でした。iPhoneや、PCに直刺しだとさすがに音場が狭くなり、音像がぼやけてしまいましたが、それでも十分聴けます。DAPと比べると違いが分かりますが、はじめにこれを聴かされたら特に悪くは思わないレベルです。
ただ、低インピーダンスなので仕方ないのですが、ホワイトノイズは気になりました。曲を流してしまえば聴こえなくなるのですが、だいだいの再生機でホワイトノイズが気になります。

最後に

今回はCampfire Audioの「SOLARIS2020」をレビューしていきました。ここまで読んでくださった皆さま、ありがとうございました!
やはりイヤホンは、自分の手に取り、自分の耳でじっくりと聞いてみるのが一番です。

私たち「ONZO」では、イヤホンやヘッドホンなどのオーディオ機器のレンタルをサブスクリプション形式で行っています。プランに入れば、一か月オーディオ機器が借り放題になります!
皆さんも、ぜひONZOで「SOLARIS2020」をご自宅でじっくり聴いてみてはいかがでしょうか?

それでは、次のレビューでお会いしましょう。ありがとうございました!

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