生まれ変わったCampfire Audio VEGA2020をナカタクレビュー
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生まれ変わったCampfire Audio VEGA2020をナカタクレビュー

Campfire Audioとは?

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Campfire Audioは、ポータブルオーディオ向けの高品質ケーブルで人気を博したALO audio社のCEOが2015年に立ち上げた、米オレゴン州ポートランド発のイヤホン・ヘッドホンブランドです。

個性的な金属筐体デザインと、独創的なサウンドで注目されたモデルを次々と発表し多くのファンを獲得してきました。

今日も常に新しい素材や技術で今までになかった製品を提供し続けています。

Campfire Audio VEGA2020のスペック

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今回手元に届いた『VEGA2020』は2016年に発売された『VEGA』をアップデートしたモデルになります。

BA(バランスド・アーマチュア)型イヤホンや、ハイブリット型イヤホンのモデルが多いCampfire Audio製品のラインナップの中で、ダイナミック型イヤホンとして設計された数少ないモデルです。

まずは製品のスペックから見ていきましょう。

□イヤホン筐体(ボディ) / 超高密度セラミック筐体
■イヤホン筐体(ノズル) / ステンレスノズル
□ドライバー / A.D.L.C コーテッド 10mm ダイナミック型ドライバー
■ドライバー構成 / シングルドライバー
□周波数特性 / 5Hz - 20kHz
■入力感度 / 94dB SPL @ 1kHz: 19.86mVrs
□インピーダンス / 36Ω
■イヤホン端子 / ベリリウム銅加工されたMMCX端子
□ケーブル導体 / 銀メッキ銅導体

「VEGA」はほとんど全ての素材・スペックに変化が見られます。まずは筐体。VEGAではリキッドメタル合金が採用されていたのに対し、VEGA2020では超高密度セラミック製に変わっています。

筐体の素材は多くの場合『音』に影響すると考えられているので、これは直接的なアプローチとして非常に面白いと感じました。

そしてドライバーにも変化が。素材はどちらも『A.D.L.C(アモルファス・ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーテッド』という点ですが、ドライバー径が8.5mmから10mmに大きくなっています。

このことから、表現力により豊かさと余裕を持たせたいというブランドの狙いを感じ取ることができました。

本体と付属品

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続いて本体です。手に乗せると若干冷たさを感じるこの筐体は、超高密度セラミック「ジルコニア」が採用されています。

純白の光沢があり高級感を感じさせるジルコニアは、歯の治療に使われる素材としても有名で、金属の様にサビることもなく金属アレルギーにもなりません。

付属しているグリーンのジッパーケースも小型でシンプル。内部は起毛素材が使用されており、「高級なイヤホンを持ち運ぶ」というスタイルへの配慮を感じることが出来ます。

デザインと装着感

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昨今の高級イヤホンはドライバーの大きさ(径)や数を優先し、筐体のサイズがやや大きくなる傾向がありますが、VEGA2020は小型に分類できる大きさだと感じました。

また、セラミックは「金属よりも軽い」という特徴があり、実際に装着してみると重さによるストレスはほとんど感じません。長時間装着しても疲れを感じにくいイヤホンでした。

実際に聴いてみた感想

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実際にプレイヤー(Astell&Kern/AK70 MK2)の中から数曲選んで、VEGA2020で聴いてみました。

① JPOP音源
まず気付くのはボーカル域の滑らかさ。決して解像度が低い訳ではなく、それでいてざらつきの無い落ち着きのある声がとても心地よかったです。

ボーカルに関してはダイナミック型ドライバーの特徴を全て高い水準で表現しているように感じました。

「ボーカルに関しては」とあえて書いたのには訳があります。バックの演奏はややBAイヤホンの様な聴こえ方だと感じたからです。各パートの分離が非常によくクリアで、サウンドエンジニアが表現したかったであろう「音の配置」が的確に表現されています。

低域の出方もタイトで過剰な膨らみがありません。ダイナミック型イヤホンの中には低域の迫力で全体の表現力を誤魔化してしまうものもありますが、このVEGA2020は確実に別物だと言い切っていいと感じました。

音場は広くありません。しかし、この距離感から定位の良さをより感じられるので、これはこれで計算されたものなのかもしれません。

② ピアノの独奏曲
こちらも非常に滑らかでクリアな音の印象でした。しかし、数曲聴いてみて感じたことがあります。それは「ピアノ独奏」という限られたジャンルに関しては、スタジオ録音よりホール録音モノの方がこのイヤホンには向いているということです。

定位の良さが独奏という表現方法でより強調され、綺麗に録音されたものはしっかりそのまま綺麗に聴こえてしまい、雰囲気や色気が乗っていないと感じました。

逆に上手く録音できている音源は、その場の雰囲気を余すことなく響かせてくれます。しっかりと強弱が感じられ、弦楽器の振動も余裕を持って自然に表現されているので、録音者の高い技術に驚きを覚えるはずです。

③ ヘヴィメタル
「定位が良くボーカル域が滑らかで、低域が広がりすぎない」これに合うジャンルは何だろう?と考えた時に真っ先に思い浮かんだのがヘヴィメタルでした。

速いギターソロは滑らかに、小刻みなリフやドラムはタイトに表現されているので聴いていて気持ちよかったです。

こういった高級イヤホンで真っ先に聴くジャンルではないかもしれませんが、手元に届いたらまず聴いてみて欲しいジャンルの一つです。きっとこのイヤホンの魅力をわかりやすく伝えてくれると思います。

総評

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モニターライクで誇張された響きが無く、定位や解像度もイヤホンとして十分すぎるものを感じました。

Campfire Audio VEGA2020は、多くのジャンルで音楽鑑賞を楽しませてくれる万能型イヤホンだと思います。

https://onzo.co.jp/products/525/



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