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BURSON AUDIO(バーソン・オーディオ)DAC・ヘッドホンアンプ 『Composer 3X Performance』 『Soloist 3X Performance』 『Conductor 3 Reference』 製品レビュー

みなさんこんにちは、ライターのだいせんせいこと工藤寛顕です。
今回は、ONZOよりレンタルが開始されたBURSON AUDIO(バーソン・オーディオ)のアンプ製品3機種をご紹介します。

ご紹介するのは、
・DAC/プリアンプ『Composer 3X Performance(国内未発売)』
・アナログヘッドホンアンプ『Soloist 3X Performance(国内未発売)』
・DAC内蔵ヘッドホンアンプ『Conductor 3 Reference(¥139,980)』
の3機種。
いずれも後述の通りデスクトップ上にコンパクトに収まるサイズ感ながら、アンプとして優れたスペックを持つモデルです。国内未発売の機種も含まれておりますので、ご存知でなかった製品もあるかと思いますが、ぜひチェックしてみてくださいね。

BURSON AUDIOについて

BURSON AUDIOは、オーストラリア・メルボルンに拠点を置くオーディオブランド。高品質なヘッドホンアンプやデスクトップオーディオ製品に注力しているブランドで、スタイリッシュな製品デザインと精密なビルドクオリティ、独自開発のオペアンプを始めとする優れた回路設計、そして同社ならではの魅力的なサウンドにより、多くのオーディオファイルに愛されているブランドといっても良いでしょう。

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コンパクトな製品が多く、あまりスペースを取れない日本の住宅事情にもマッチしたラインナップが揃っています。
「ヘッドホンにはこだわっているけど、あまり大きなヘッドホンアンプは設置できない。でも、音質は妥協したくない……」
という方には、まさにピッタリのブランドかもしれません。

各機種の機能について

今回ご紹介する3機種は松竹梅のようなグレード別というわけではなく、それぞれ明確に機能が異なっています。まずはこれらの違いをチェックしていきましょう。

まずは『Composer 3X Performance』。こちらはDAC機能とプリアンプ機能のみが搭載された機種です。

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入力端子はUSB(Type-C)、Bluetooth(5.0/aptX HD対応)、オプティカル(角型)、RCA(同軸デジタル)の4系統。
出力端子はRCA(ライン出力)、XLR(3pin×2)の2系統となっており、出力はどちらもDAC出力/プリアンプ出力を選択可能です。
USB入力にはXMOS USBレシーバーチップを採用することで、PC/Macはもちろん、iOSやAndroid機器との接続も可能となっています。ネットワーク機能などは無いシンプルな構成ながら、入出力端子は一通り揃っています。
DACチップとしてはSABRE32/ESS9038Q2M DACを搭載しており、PCM最大768kHz/32bit、DSD最大512(22.4MHz/1bit)のネイティブ再生に対応。一般的に流通しているハイレゾフォーマットのほぼ全てに対応していると言って良いでしょう。
このように、コンパクトなサイズ感ながら、現在のデスクトップオーディオに求められるDAC/プリアンプとしては十分すぎるスペックが詰まっています。USB入力にType-C端子を採用しているなど、ガジェットとしても最新の構成になっているのもポイント。また、何気に3.5mmステレオミニのマイク端子も搭載しており、オンライン通話やPCゲーミングなどで手軽にマイクを接続できるようになっているのも面白いところです。
こちらはあくまでDAC/プリアンプ機能のみの製品となっているため、単体でヘッドホンなどを鳴らすことはできませんが、すでにお手持ちのアンプや、アクティブスピーカー等に接続したい……という方にはピッタリ。小さな筐体なので、既存のシステムに組み込む際にも場所を取らないのは嬉しいですね。

続いて『Soloist 3X Performance』。こちらは逆に、シンプルなアナログヘッドホンアンプとなっています。

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入力端子はRCA(ライン入力)、XLR(3pin×2)の2系統。プリアンプ出力用のXLR(3pin×2)も別途備えていますので、例えばスピーカー用のアンプを別途用意し、出力を切り替えることでヘッドホンとスピーカーを使い分けるようなことも可能です。
ヘッドホン用の出力端子としては、シングルエンド(6.3mm標準ジャック、3.5mmヘッドセット用4極ジャック)に加え、XLR4pinによるバランス接続にも対応。お手持ちのヘッドホンのポテンシャルをしっかりと引き出してお楽しみいただけます。

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ディスクリート設計の独自オペアンプ「V6 Vivid」を採用することで微細なディテールを再現し、通常50Hz-60Hz程度である動作周波数を170kHzまで上げた独自の最大電流電源(MCPS)を3セットで独立させて使用することで、S/N比に優れた低ノイズでパワフルな駆動力を実現。3段階のゲイン切り替えも搭載し、高インピーダンスのヘッドホンも余裕で鳴らしてくれます。
すでに高品質なDACをお持ちの方などであれば、こちらの製品をシステムに組み込むことで、手軽ながら優れたヘッドホンリスニング環境をプラスすることができるでしょう。

最後に『Conductor 3 Reference』をご紹介。これはDAC機能を内蔵したヘッドホンアンプで、いわば『Composer 3X Performance』とい『Soloist 3X Performance』を合わせてひとつにしてしまったような製品。上述の機能のほとんどを踏襲しています。

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デジタル入力端子はUSB(Type-C)、Bluetooth(5.0/aptX HD対応)、オプティカル(角型)、RCA(同軸デジタル)の4系統。アナログ入力端子はRCA(ライン入力)の1系統のみですが、2ポート用意されているため、2つの機器をライン入力で接続して切り替えることも可能です。
背面にはプリアンプ出力用、DAC出力用のRCA端子がそれぞれ備わっており、お手持ちのアンプ等に出力することもできます。
ヘッドホン用の出力端子としては、残念ながらバランス接続は非対応(上位機種の『3X』では対応)となっており、シングルエンド(6.3mm標準ジャック)が2つ搭載されています。
『Composer 3X Performance』同様にマイク接続用の端子も備わっているので、PCオーディオとしてライトに使いやすい仕様となっています。
この機種に関しては、DAC入力からヘッドホン出力まで全部入りの「BURSON AUDIOヘッドホンリスニングスターターセット」みたいな使い方ができちゃうので、「良いヘッドホンを買ったけど、それを鳴らす環境も1台でパッと用意したい!」という方にオススメ。上記の2機種同様に場所も取らないので、本格的なオーディオ用のスペースをお持ちでない方であっても、気軽に導入できると思います。

共通するデザイン

BURSON AUDIOの製品は、基本的に統一された共通のデザインを備えています。
例えば、前面のフェイスプレートはヘアライン加工が施されており、金属筐体ならではのシャープで洗練された印象を受けます。

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加工精度も極めて高く、筐体のエッジやコネクタ部の削り出しも精密で手触りの良い仕上がり。

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筐体は優れた放熱性を持つ高密度アルミニウム製のケースを採用しており、ヒートシンクとしての役割も果たしています。実用性とデザイン性を兼ね備えた、非常に効率的な構造です。

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何より秀逸なのが、削り出しのソリッドアルミニウムノブ。緻密で高級感があるデザインは見た目だけでなく、指に吸い付くような操作性の良さも魅力的です。回したときの柔らかなクリック感も良好で、細かな調整もストレスなく行なえます。

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有機ELのスクリーンも視認性が高く、インターフェイスもシンプルながら迷うことなく操作できます。

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全体的にちょっぴり無骨な感じはありますが、クセがなくスタイリッシュなデザインであることは間違いありません。どのような環境に組み込んでも、違和感なく馴染んでくれることでしょう。

レビュー

それでは最後に、試用した際のレビューをお届けいたします。
構成としては、DAC/プリアンプの『Composer 3X Performance』とアナログヘッドホンアンプ『Soloist 3X Performance』の組み合わせと、DAC内蔵ヘッドホンアンプ『Conductor 3 Reference』単体での運用をそれぞれテストしました。

まず、どちらにも共通していえることは、セットアップが非常に簡単であるということ。今回はMac mini(2018)との接続でテストしてみましたが、電源ケーブルとUSB Type-Cケーブルをそれぞれ接続するだけでOK。

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製品そのものが非常にコンパクトで軽いこともあり、わざわざ机の上を片付けてスペースを作るといった手間もなく、空いているところに「よっこいしょ」と乗せるだけで設置完了。

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Macであればドライバーもインストール不要であるため、本当に接続するだけで使い始めることができます。これは据え置きの環境に不慣れな方にも嬉しいポイントではないでしょうか。

そして肝心のサウンド。今回は試聴用として、普段使っているゼンハイザー『HD 700』を用意しました。同社のHDシリーズの中ではインピーダンスが150Ωと比較的鳴らしやすい機種ではあるものの、もちろん相応の駆動力は必要。ヘッドホンアンプとの相性も結構出やすい機種だと思っておりますので、気持ちよく鳴らしてくれるかどうかが楽しみです。

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一聴して驚いたのは、低ノイズでクリアな響きと、それによるパッキリとしたダイナミックレンジの広さ。音色としては決してシャープなわけではないのですが、完成度の高さ故か、極めて緻密で精巧な印象を受けます。ヒューマンビートボックスのようなコンパクトなスペースからオーケストラの壮大な音場感まで、違和感なく描き分ける描写力の余裕も感じられます。
また、1音1音単体のディテールに耳を澄ましてみると、その音源が持つ質感・手触りはしっかりと細やかな部分まで表現されつつも、どこかクドくないというか、良い意味でスッキリしている耳当たりの良さがあるように思いました。
駆動力もかなりのもので、HD 700を再生する場合であっても、『Soloist 3X Performance』であればゲインをMEDIUMに、『Conductor 3 Reference』であればレベルを『LOW』に設定するだけで十分な音量を取ることができます。これだけパワーに余力があるのならば、思いつく限りのヘッドホンのすべてを快適に鳴らすことができるでしょう。

また、ヘッドホンの再生を主に想定する製品ではありますが、あえてイヤホンも接続してみました。

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まずはUnique Melodyの『MACBETH Custom』から。感度の高いカスタムIEMでは流石に厳しいか……と思いましたが、ゲインをLOWにして再生してみると、待機ノイズがわずかに背景に感じられるだけで問題なく楽しむことができました。インピーダンスが高いソニー『IER-Z1R』に至ってはノイズもほとんど聴こえないレベル。本製品のS/Nの良さ、設計のクオリティの高さを改めて認識させられる結果となりました。

イヤホンから高インピーダンスのヘッドホンまで手広く対応してくれるBURSON AUDIO製品、ハイエンドヘッドホンユーザーの新たな定番として受け入れられることはもちろん、ポータブルオーディオユーザーのデスクトップ環境の構築にも力強い選択肢となってくれることでしょう。

【試聴したアルバム】
FIGURE CLASSIC / 石川綾子(96kHz/24bit)
One Last Kiss / 宇多田ヒカル(96kHz/24bit)
Beatbox Only “SPROUT” / SHOW-GO(44.1kHz/24bit)
ゼルダの伝説コンサート2018 / 日本フィルハーモニー交響楽団(44.1kHz/16bit)
POP’N SOUL 4824~The Very Best of NONA REEVES / ノーナ・リーヴス(48kHz/24bit) 他

以上、BURSON AUDIOのアンプ製品3機種のご紹介でした。
非常に高品質でありながら、導入しやすいシンプルな構成が魅力的なBURSON AUDIO製品。据え置き製品は実際に部屋の中で設置して運用できるか? という部分も気がかりなポイントですので、レンタルサービスを利用してあらかじめチェックできるのは嬉しいですよね。
ONZOでは今回ご紹介した3製品のレンタルを開始しておりますので、気になった方はぜひぜひ製品ページもあわせてご覧くださいませ。

お相手はだいせんせいこと工藤寛顕でした。

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